弱くても勝てます最終回感想。白尾剛と中島裕翔。

今期一番ハマって一番楽しみにしていたドラマ。弱くても勝てますの最終回を観ました。リアタイできなかったので出遅れた感がすごいですが。出遅れるな!ですよね。最初は二宮さんと裕翔くん目当てで見始めたドラマだったけれど、気づいたら毎週毎週楽しみになっていて、次の回が待ちきれなくて、土曜から土曜の間に五回ずつぐらい見てました。それぐらい好きだった。基本的にスポ魂物はあまり好みではなかったはずなのに。

最終回素晴らしかった!15分も監督のお話タイムがあると聞いてちょっとハラハラしていたのだけど(構成的に)、15分あっという間だった!ずっと泣いてた!へっぽこたちの涙も本物だなあ、と思いました。

以下白尾君メインのヲタクの感想です。とにかく誰よりも泣くのが早かった白尾君。青志先生につられたんだろうな。卒業おめでとう、で一人後ろを振り返って岡留を見たり、他の人へのコメントで泣きながら笑ったりする白尾くん。じっと青志先生を見つめ、噛みしめるように目を伏せる白尾君。この回、青志先生のコメントが白尾君の番に回ってくるまで、野球部の部室にいたのは城徳の絶対的エース、白尾剛でした。いや、ドラマが始まった一話からここまでずっと、画面には白尾剛しかいなかった。でも「白尾!」と呼ばれて返事をして立ち上がって、泣きながら監督の話を聞くその姿は白尾剛ではなく中島裕翔だった、と私は思います。

「お前なんだ、城徳がここまで来れたのは。俺がダメでも、他のやつに舐められたって、白尾が、白尾が。その気持ちで、みんなここまで来れたんだ。でもな、その言葉を誰よりもウソにしないように頑張ったのは、白尾だ。孤独だったろうし、辛いこともあったと思う。でも、いつもと変わらず笑って、おう、って言うお前に、俺たちは何度も助けられたんだ。ありがとう。」

常に高いプライドを持って、常に期待されて、それらから逃げることなく享受し、更なる高みを目指し続けてきた白尾君にとって、これほどまで胸を打つ謝辞ってないよ。でも、これってそのまんま裕翔くんにも当てはまるんだよな、とヲタクは思うのです。

役者としての話だと、事務所内(派閥内)の若手演技班としての期待、いろんな事務所から来た若手俳優陣の中でアイドルという立場で演技をするということ、そして次クールで主演を張るという事への期待を一身に背負っていた裕翔くん。野球経験がないのに野球がうまい役をする、という状況で「とにかく努力する」という向き合い方もとても潔くて格好良かった。二宮さんから少しでも学ぼうとして躍起になっていたところもあったと思います。それをふまえて青志先生の台詞を聞くと、びっくりするぐらい泣けます。「野球がうまい」という白尾くんの設定を、そして「努力する」という自分の言葉をウソにしないように誰よりも頑張ったのは裕翔くんだった。そんな思いもあってのあの涙なのかな、と思いました。監督に対する「こちらこそ、ありがとうございました」の台詞も、ザ・野球部な白尾君ならもっと勢いよく吐いてもいい状況だった。でも、あの押し殺すような声のトーンと涙は、この時の裕翔くんの精一杯だったのかな、と。とにかく泣きっぱなしな白尾君は、中島裕翔でしか作り得なかった登場人物だな、と改めて思って、また号泣でした。

青志先生の後ろに映るボードから三年生たちの名前マグネットが消えていて、ああ本当に終わりなんだな、卒業なんだな、としみじみしながらも引退試合でたくさん微笑んで、幸せな気持ちのまま最終回が終わりました。白尾君と赤岩君と柚子の三角関係は意外とシュッと白尾君がひく形で終わってしまってちょっとだけ残念だったけれど、白尾君は納得しているみたいなので安心。最後赤岩君の球を見事にかっ飛ばして終わっちゃうところも白尾君らしくてとても素敵だった。早稲田を選んだのは意外だったけれど、白尾君がそれでいいならきっと正解だよ。ってぐらいには白尾君に陶酔してます。

二宮さんの演技は当たり前のように素晴らしかった。最初は二宮さんまだ高校生側でしょとか思ってたんだけど、終わった今は先生にしか見えない。生徒たちが先生に全力で懐いたっていうのも大きいのかなと思います。生徒役の一人一人が「俳優二宮和也の初めての生徒であること」に誇りを持っているのが伝わってきました。

個人的には途中気象情報が入ったりして死ぬほど悔しかったのでBOX買います。なのでお願いです打ち上げでのへっぽこ野球部によるGUTS!を特典映像として入れてください。あと10話の予告で放送されたけど本編ではカットされたであろう部員たちが泣きながら青志先生に感謝を述べる夜のシーンも入れてください。

話が全然まとまらないけどとにかく本当にいいドラマだった!最終回の構成は方向性は賛否両論あるのだろうけれど、私は最強にハッピーでした。ビバ青春胸を張れ!美しい青春を見せてくれて本当に有難うございました!