渋谷すばると山田涼介と赤

すばるさんと山田くんの二人は、グループにおいて一般的に「主役」の色である赤を背負っているけれど、二人の色は全くもって別物だなあ、とふと思ったので考えをまとめてみました。つい先日たこ虹を辞めたレッドとわちゃんの話もふまえて。

f:id:sogabe8:20140628081455j:plain
すばるさんの赤は、「真っ赤っけに燃え上がっている赤」で、その才能は「アイドルのロックンロールショー」を見せ、魅せる時に最大限に引き出されると思います。燃え上がるような情熱の赤、グループの中心となり核となり、みんなを導く松明に灯された炎の赤。メンバーカラーの衣装でバンド曲を演奏している時など、鬼気迫るようなその表情と赤色が見事にマッチしていて、改めて彼のパワーと色の持つ力強さを感じます。演出でステージに炎が上がった時など、思わず目を奪われるような生命力に満ち溢れた色だと思います。その一方で、公演が始まる前にメンバーに声をかけたりハグをしたり、「あたためる」という役割の炎でもあります。それは、ほっとさせると意味でも、準備をさせるという意味でも。

f:id:sogabe8:20140628081015j:plain
山田くんの赤は、「ビロードのような滑らかで芯の強い深い紅」で、その才能は「最高のアイドルとしてのパフォーマンス」を作り上げる時に発揮されます。山田くんはHey!Say!JUMPの唯一無二のセンターで、その存在感は他のジャニーズにはなかなか見られないようなものがあります。時にはそのせいで逆に孤立して見えたりすることも。しかし最近のインタビューなどで明かしているように、彼の言動は全てグループに還元するため、グループに何かを持ち帰るためのものだったということが分かります。まるで、「メンバーをここまで連れてくるんだ」という強い意思の元、ビロードのカーペットを敷いて導こうとしていたかのように。ステージ上で一際輝く真紅は、誰よりもメンバーを愛し、横一列に並んで歩いて行くことを切望しています。そして彼のその願いを実現するために、全員が着実に彼が敷いた真紅の道を歩き始めている。今のJUMPってそんな感じだと思ってます。

赤の魅力は決して薄まらないことによって保たれるものだと私は思います。青が水色になったり、緑が黄緑になったりするような柔和さはいらない、そこに絶対的に君臨しなければいけないのが赤なのだと。とわちゃんの場合は女の子アイドルの話ですが、赤を背負うということに重圧を感じすぎて、結果的に挫折してしまったという面もあるのかな、と思います。とわちゃんの上には先輩としてももクロの絶対的赤こと百田夏菜子が君臨していたわけだし。

この二人の「赤」の背負い方は同じジャニーズ事務所のアイドルながら方向性や使い方が全然違いますが、そのどちらも正解で、各々のグループに必要不可欠な役割を担っていて。なんていうか、面白いなあって思います。こんだけダラダラ書いといてシメがこれって情けないんですけど。たまにジャニーズをメンバーカラーごとに分けてその特徴を比べてみたみたいな画像を見かけるんですけど、赤=カリスマ性、だなんて一概には言えないなって。勿論カリスマ性はみんなすごいんだけど、ベクトルの違いというか。(数Ⅱ習ってないけどベクトルって単語かっこいいから使ってるので使い方間違ってたらすみません)

もしかしたらそんなに深い意味があって決められたカラーじゃないのかもしれないのけれど、こうやって考えてみるととっても面白いな、って。こんな風にテイストの違う核を持ったこの二つのグループがどんな風に飛躍していくのか、とても楽しみです。